現代社会では、地域のコミュニケーションが不足していると言われている。かつての日本では、地域の住民が協力しあう姿が各地域で見られていた。大人たちがコミュニケーションをとり、子供たちに何かあれば、自然に地域住民が協力をして、知恵を出し行動をしていた。地域住民の柔軟な関係性は子育てにおいて必要な文化なのではないでしょうか。
子供が餓死をしたという事件がニュースで流れていた。早くに結婚、出産をした若い母親が、離婚後に子育てのストレスから育児放棄の末、起きてしまった事件である。逮捕後に母親は警察に対して、「困った時に相談、協力をしてくれる人が周りにいなかった。」と話していたという。この事件に限らず、育児放棄による子供の死亡事故は無くならず、年々増えてきているようにも感じる。こういった悲しい事件の原因について、コミュニケ―ション不足による母親の孤立が考えられるのではないでしょうか。
各地域の自治体などでは、地域の母親たち向けたネットワーク作りとして、図書館で絵本の読み聞かせイベントをしたり、乳幼児を抱えた母親が子育ての苦労を共有し、柔軟なコミュニケーションが作れるようにしていたりもしている。
子育てをしている母親は孤独である場合が多い。それは父親がいる、いないに限らず、全ての母親に共通して言えることである。母親をできるだけ孤独にさせぬように、父親が協力しるのはもちろんのこと、地域社会の全体で協力をすることが、今後の日本の未来にとって必要なことなのではないだろうか。
いずれは自分も歳をとり、今の若い世代に協力をしてもらいながら生きていくのであるのであれば、今頑張っている母親たちへもっと投資をすべきだと思うのです。
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子育てとコミュニケ―ションについて考える
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